アンチ

こんな記事がありました.

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このアロンソの発言をどう見るかというのは,様々な穿った見方ができますよね.

  • 去年ハミルトンの「せいで」マクラーレンを追われる身になってしまったアロンソが,やっぱりハミルトンが王者になることに居心地の悪さを感じているという考え.
  • そうではなくて,単に(アロンソに同情的な)地元メディアの前だからこそ言えるジョークだという考え.

どちらにせよ,アロンソがハミルトンの走りの一貫性を認めているという点においては変わらない.以前にもアロンソはハミルトンを擁護するような発言をしていますし.

さて,これを踏まえた上で,ネガティブなことを言うよ.

何か,Yahoo!のF1関連のニュースへのコメントに,総じてアンチ・ハミルトン的発言ばかりが目立つのはいかがなものかという感じなんですよね.

ハミルトンは確かにここ最近ちょっとアレな行為が目立ってますから,フェアプレーの視点から許せないのもわかるんですが.ただ私には,こういうのは一時期の「アンチ巨人」的な臭いがして堪りません.別にどんなスポーツでも,楽しみ方は人それぞれだからいいんですが,「アンチ巨人」っていう言葉には,何か巨人が負ければ何でもいいというような,野球そのものを観ていない感じがプンプン漂ってくるんですよ.

勿論,ハミルトンの場合であれ,野球であれ,F1や野球をちゃんと観て愛している人からそういう意見が出てくることもあり得ます.でもあからさまに特定のものや人を非難するだけというのは,根無し草な気が個人的にはします.あと,Web上での短い発言であると言うのも,余計にこの根無し草感を助長しているのでしょう.

個人的には,下手な倫理やら感情を持ち込むよりも,こういうことも含めて面白さなんだと思って傍観しているのが一番幸せな感じがします.単純で極端過ぎますが.