1日で読み終えた本

確率的発想法~数学を日常に活かす

確率的発想法~数学を日常に活かす

飛行機の中で読み始めて,激しい揺れに辟易しながら読んでいったんですが,一日で通読してしまいました.「実家は暇」説.

「意思決定理論」という分野に関しての入門書という色彩が強い気もしますが,でも書いてある内容はかなり深いです.ロールズの正義論の数学的基礎づけは特にこの本のクライマックスというべきでしょう.最後の章は著者の構想でもあるので,かなり飛躍している部分もあるのですが,そういうのは一つのアイディアとして心に留めておきたい.そういう価値のある思考です.

ところで,この本には「知識の共有」に拘る部分があるのですが,フィールズ賞受賞者のTerence Taoのブログに面白い問題があります.というか,この人のブログは大変ためになる上,面白いです.