PDEセミナー

前半は障害物形状決定の逆問題.障害物の境界が係数未知のRobin境界条件で,あとの設定は普通の熱伝導逆問題と同じ.障害物と境界条件の未知係数を同時決定するにはどれだけのCauchyデータが必要かというテーマ.調和関数の性質が使えない,障害物が円板でも一筋縄ではいかないということで,局所的な単射性(フレシェ微分単射)からアプローチしてみようということでした.グローバルな問題はまだ未解決らしい.

後半は逆散乱問題の話.昨年の修士セミナーで読んだ本の著者の講演とあって,基礎知識が残っている分聞きやすかったです.逆散乱問題は2次元の方が難しいんですよね.気づかなかった.