言い方の問題

朝、テレ朝の番組で、江川紹子氏が発言していた。欽ちゃん球団の解散について、多数の人たちが期待して頼りにしている以上は、解散は時期尚早だというもの内容。私もこの意見には賛成だ。ただしあくまでも意見として賛成なのだ。

何が気になるかって、江川氏の言い方なのだ。怒りに任せた言い方で、偉そうな態度と言われても仕方がない。何というか、「欽ちゃんの行動を糾弾する」みたいな勢いの口調だった。これには流石に私も不快感が湧いてきて、チャンネルを替えてしまった。

いや、江川氏にはそういう気持ちはないかもしれないのだが、残念ながら聞き手にはそう伝わってしまう。ここで「あくまで期待を込めて厳しく言いますが」などといったフォローがあればいいのに、ないだけ印象が悪い。

正論を感情的に言われることは実に腹が立つ。間違いなら相手を否定できる材料だが、正しいだけにそこは認める必要があるからだ。だから、正しくて論理的な意見はそれなりの態度で話さないといけない。実際、今私はかなり腹立たしいのだが、できるだけ冷静に書こうとは努めている。(それが成功しているかはわからないが。)テレビのコメンテーターなら、そこは当然徹底されないといけない部分ではないだろうか。

一方例えば同じことを、大沢親分や張本氏が、「喝だ!」と言って糺しても、別に大して腹は立たないという人が多いはずだ。何故なら、2人とも野球に対して人一倍のおもいがあって、野球の繁栄のために敢えてそういう話し方をするのだということで、視聴者との共通了解がとれているからである。しかし江川氏はその了解がない分、かえって印象は悪くなる。その辺、もっと冷静になれなかったのだろうか。

結局、ものは言いようだ。内容だけが大事ではない。そしてそれはブログなどにも言えることだと思うのだが。