読了本

刑法入門 (岩波新書)

刑法入門 (岩波新書)

法律の本を読むのは初めてかもしれません.
刑法という法律を巡る問題群がこれほど豊かなものだとは思いませんでした.人を罰するということ,犯罪が成立したかしないかを認定すること,そして阻却されるされないを考えること,それぞれのフェーズにおいて,様々な問題があるということ,そしてそれは,国家について考えることであり,人間の行為と意思に関して考えることに直結していることを痛感しました.ある意味,社会哲学であり,分析哲学であり,倫理学である,その結節点に法律の解釈と運用が乗っているのだという印象を受けました.

もうちょっと刑法については色々読んでみようかなと思わせる一冊.