うわさのラクリス

さて,今日は念願のあれを「嗜む」ことができたのです.

院生室にいたら,フィンランド土産と称してKさんから戴いた飴が事の起こり.とても黒い飴で,リング状で,匂いは悪くないのですが,口に入れた瞬間に,ものすごい塩味と強烈な匂いに苛まれてしまい.

そう,サルミアッキです.

食べる前から薄々感づいていたのです.フィンランドで黒い飴ってまさかという予感は,袋の裏に書かれた「塩化アンモニウム」の文字で確信に変わりました.探偵ナイトスクープで,「世界一不味い飴」という散々な言われようだったかの飴です.甘草の根を成分とするいわゆる「ラクリス菓子」と呼ばれているものなのですが,フィンランドではさらに「塩化アンモニウム」で味付けしちゃったという代物.食べたのは初めてですが,いや,確かにきつい.

ただ貰い物な手前「不味い」というフレーズは禁句ですから,皆さん必死になって「いやあ,酢昆布が好きな人は好きになれるかも」とかなんとか,一大フォロー合戦.ただどう転んでも口に合わんものは合わんわけで,結局その場でサルミアッキは「人をびっくりさせる菓子」になってしまいました.何人かターゲットは絞っております.